冬になると最近はいつもホワイトアウトの話題がありますね。
私が北海道に来たばかりの頃はホワイトアウトという言葉があったかどうかはわかりませんが、先輩から吹雪で前が見えなくなったときの対処法としては止まるなと言われました。
一方でハザードをつけて停車しろという意見もあります。どちらが間違いというわけではなくてたぶん状況によって変わるのではないかと思います。
これから北海道に来て雪道を初めて運転するという人もいると思いますので私の体験談から感じたことを書いておきたいと思います。
初めてのホワイトアウト体験は高速道路
北海道の雪道を運転していると一瞬だけ真っ白になるようなものを含まるとたくさん機会はあるのですが、 私が本当にこのままでは危険で死んでしまうかもと初めて感じたのは高速道路を運転している時でした。
美唄とか岩見沢とかあの辺りでした。
この時はよくいわれる自然現象のホワイトアウトとはちょっと違っていました。
もちろんサラサラの雪が吹雪いていたという事実はあったのですが、それだけではあそこまでではなかったのではと思っています。
高速道路ならではのホワイトアウトと言っていいかもしれません。
どのようなことが起こったかの前に、そもそもホワイトアウトとは?の話からになるのですが、
ホワイトアウトは雪で数十センチ前の状況さえも見えなくなる状況のことですね。自分がどこを走っているのかもわからなくなって対向車線にはみ出てしまう可能性すらあります。
ホワイトアウトの現象は吹雪いている時に雪が吹きつけてきて何も見えなくなる時もあれば、地面の雪が風で舞い上げられているだけのときもあります。
私が初めて経験したホワイトアウトは主に地面の雪が舞い上げられるということが全く視界がきかなくなった原因でした。
場所は高速道路なので一定のスピードが出ています。
もちろん高速道路も吹雪の日は速度制限指示を出すのですが、それでもある程度のスピードは出ていますから車のスピードでサラサラの雪が舞い上げられるのです。
高速道路はバスや大型のトラックもたくさん通行しています。たぶんあの高い運転席からだとそれほど道路で舞っている雪の影響を受けずに走れるのではないかと思います。
でも一般の乗用車の運転席の目線だとかなり視界を遮られるのです。
このギャップが運転にもかなり影響します。
バスやトラックは通常の吹雪の視界不良程度なので普通に高速道路を走っているので周辺の雪の舞い上げられ方がひどいのです。
私の周囲は大型車が何台も走っていたので、そもそもの吹雪の視界不良と大型車に舞い上げられた雪で全く何も見えなくなってしまったのです。
気付いた時にはもう遅い、周りが見えないので抜け出しようがありません。ある程度視界が良くて高速で走っている大型車が周囲を走っているので急激な減速もしようもありません。
対処法としては一定の速度を保って走るしかないと感じました。こういう状況ではハザードつけて停まるなんてことはできませんよね?そもそも高速道路ですし。
ただし付け加えておきますと、吹雪で道路が凍っている上に雪が積もる中を一定の速度で走るのはそう簡単なことではありません。
この状況がしばらく続いたときは恐怖でしかないです。
幸い高速道路なので距離が進むのが早いため天候の変化も激しいので無事に危険地帯からは抜け出しましたが、事故はああいう時に起こるのだと思いました。
記憶に残る予想外のホワイトアウト
先にあげた体験談は吹雪いている時の話でしたが、そうではない時もホワイトアウト現象がありました。
天気としてはところどころ晴れ間も見えるくらいだったのですが、この時も地面の雪が風で舞い上げられて前が見えなくなりました。
吹雪いていればそれなりに覚悟も心構えもするものですが、晴れ間が見えているくらいの天候で油断をしてしまいました。
ホワイトアウトがどのような状況で起こったか
北海道ではある程度地吹雪の対策はされていて、平原の中に通っている道路には防風柵が設置されています。
ところがその防風柵がないところでとても強い風が吹いていたのです。
これは実際に運転してみるとかなり驚きますよ。
天気が悪いわけでもないのに雪で前が全く見えないのです。
パウダースノーと言われるようなサラサラの雪だから起こる現象だと思いますが、普通の状況ではなかなか予測できません。
その道路はカーブだということもわかっていましたのでこの時もしばらくはかなり恐怖でした。
場所は道東でそれほど車が通っていなかったのでまだ良かったですが、車が多い道路ではより危険ですね。
この時は真っ白で何も見えない区間と、全く何でもない視界良好な区間とがはっきりしていたのでかなり速度を落としてその区間を通り抜けました。
風が弱まって視界が回復した可能性もあるのでこういう場合はハザードつけて停車してもよかったかもしれません。
私のような「知っている道だから」という油断が事故に結びついてしまうかもしれません。
防風柵周辺での注意点
防風柵の対策があることについて書きましたが、防風柵がある場所でも注意は必要です。
防風柵の切れ目、隙間が存在するときがあります。
その隙間にだけ雪が吹き付けて吹き溜まりになってしまっていることがあるのです。
その場所だけ真っ白のホワイトアウト現象に加えて、吹き溜まりが起きている可能性があります。
そういう場所を運転していると急にハンドルが重くなって車の挙動が乱れます。吹き溜まりに突っ込んで車が埋まってしまうことすらあります。
防風柵があっても安心しないでスピードは落として吹き溜まりに注意して運転することは必要です。
トンネル前後も注意
今まで体験したことのあるホワイトアウト現象を思い返していて一つ注意点を思い出しました。
それはトンネルの前後です。
トンネル入った時と出た時とで全く天候が違う時があります。それほど距離が長くないトンネルで経験しています。
トンネル入る前にそれほど雪が積もっていなかったのにトンネルを出た先はかなり雪が積もっていてハンドルを取られてしまうことがあったり、ホワイトアウトになっていることもあります。
トンネルの前後の変化にも注意をしてください。
最後に
いかがでしょうか。一般的にはスピードを落としてゆっくり走るとか、ハザードをつけて停めるとか、あるいはブレーキを踏んでブレーキランプで後ろの車が気付きやすくするとか対策はあると思いますが、実際の場面では型にはまらないような状況に直面することもあります。
不用意に停まると、後ろから追突される危険も高まります。
吹雪になるとわかっていればそういう場所、時間には運転しないのが一番だと思います。
吹雪の予想が出ていなくても今回ご紹介したようなことは起こり得ますので常に安全運転に気を配っていただければと思います。
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