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北海道の歴史観光!幕末の北海道(蝦夷地)を警備した場所・白老仙台藩陣屋跡に行ってきました

この記事は約6分で読めます。

仙台藩といえば伊達家、北海道で伊達家といえば伊達市を思い浮かべるのですが、今回見学した北海道白老町にある「仙台藩白老陣屋」は北海道の伊達の開拓よりも以前に建設が行われた場所でした。

日本の幕末に外国からの攻撃に備えてこのような場所が建造されて警備をしていた人たちがいたんですね。まだまだ知らない北海道の歴史がありました。

「仙台藩白老元陣屋資料館」の中の様子や史跡「仙台藩白老陣屋跡」についてまとめてみたいと思います。

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 「仙台藩白老元陣屋資料館」のアクセス情報

開館時間 9:30~16:30

休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

入館料 大人300円(JAF会員は団体料金適用)、小・中学生150円、団体(20人以上)は大人250円、小・中学生120円、白老町民は無料

駐車場 無料

5月~10月の間、土曜日、日曜日には午前10時~午後3時までボランティア解説員による展示解説が行われています。

私は国道36号から案内板に従って向かいましたが白老ICからは10分ほどの場所にあります。

「仙台藩白老元陣屋資料館」は当時の様子を再現した「国指定史跡白老仙台藩陣屋跡」の敷地内にあります。

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当時の様子を復元した国指定史跡白老仙台藩陣屋跡とは?

「当時」というのはいつのこと?「白老仙台藩陣屋」とはなに?

ということなのですが、

白老仙台藩陣屋が建てられたのは明治以前です。まだ北海道が蝦夷地と呼ばれていた時代、安政3年(1856年)のことです。ちなみに明治元年は西暦1868年ですね。

 

白老仙台藩陣屋はロシアの南下政策に危機感を持った幕府の命令で仙台藩が蝦夷地を警備するために建設した陣屋でした。

当時は仙台藩以外にも松前藩と他の東北地方の藩がそれぞれ分担して警備を任されていたようです。

その中で仙台藩は白老から襟裳岬を経て、遥か国後・択捉の地までを警備しており、その中心となったのが白老仙台藩陣屋です。

 

明治維新により新政府軍からの攻撃の危険性が高まった1868年に仙台に引き上げるまでの12年間、白老の地に仙台藩の元陣屋が置かれていました。(仙台藩の陣屋は厚岸や根室などにも置かれていますが(出張陣屋)、白老の陣屋が拠点となる「元」陣屋です)

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「仙台藩白老元陣屋資料館」の中の様子

仙台藩白老元陣屋資料館の入口の様子です。こどもの日に合わせた展示が行われていました。

この日に来館していたお子さんは鎧を着て記念撮影をしていました。

楽しいイベントが考えられていますね。

入館してすぐにこのスペースで8分ほどの概略解説ビデオ映像を鑑賞させていただきました。

 

中は想像していたよりも広くて幕末の蝦夷地の位置づけの解説資料や当時の武具、道具などさまざまな資料が展示されています。

 

お子さんが楽しそうに太鼓をたたいていました
子供の頃から歴史に触れるというのは大事なことだと私は思っています。
私自身のことでいうと子供の頃に経験していないことは全く興味がなかったです。この年になって初めて知って後悔することが多いです。

 

館内には仙台藩の家紋が所々に置かれているのが凝っていますね。

ちなみに上の写真に写っている門の瓦の部分は仙台で使われていた実際のものを持ち込んだいるそうです。

このあたりのこだわりもすごいです。

 

資料館内にある模型で「白老仙台藩陣屋」の全体像を知ることができます。

陣屋はいくつかの施設で構成されていますが、その位置関係や堀の様子がよくわかります。

当時は仙台から陸路と海路を利用して約1か月半をかけて白老まで移動し、アイヌの方々の協力を得ながら陣屋の建設が行われていたようです。

現代でさえもこの距離を移動するのはかなり大変なことなのに、あの当時荷物を抱えて移動して来て陣屋を建設するというのはちょっと想像するだけでもものすごいことですね。

歴史好きならガイドさんの解説をお願いするのもおすすめ!

館内はかなりの資料があります。

5月から10月までの期間は、10時~15時までの時間でガイドさんに解説(無料)をしていただくことが可能です。

歴史好きの方であればぜひ解説を聞くのをおすすめします。

上に書いた瓦のお話などかなり深いお話を聞くことができました。

 

こう見えても(見えないですね(^^;)私は歴史好き、伊達政宗好きで東京に住んでいる頃は何度も仙台を訪れていました。

ついつい伊達家や仙台藩の話、さらには幕末の偉人の話、北海道の歴史の話などでガイドさんと盛り上がってしまい、なんと館内に2時間半近くもいました(^-^;

歴史好きならガイドさんの解説おすすめです!

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白老仙台藩陣屋跡の風景

白老仙台藩陣屋跡の広い敷地には建物は建っていませんが、当時の本陣や長屋などの施設のあった場所はわかるようになっています。

三番長屋跡

実際の場所を見ながら当時の人たちの暮らしを想像することができますね。

まとめ

伊達市を訪れて伊達市の歴史を学んだことがあったので白老仙台藩陣屋跡もその当時のものだとすっかり誤解をしていました。

それ以前に仙台藩によって警備が行われていたんですね。

江戸幕府の命によって日本のためと思って過酷な土地で警備をしていたにもかかわらず、いつの間にか新政府軍から攻撃を受けるかもしれない立場になってしまって引き上げた当時の人々の心情を思うと複雑な気持ちになります。

ガイドさんが「当時北海道を守っていた人たちがここにいたことを多くの人々に知ってもらいたい。そうしないと祖先に申し訳ない」ということをおっしゃっていました。

私もその通りだと思います。

当時建設されたこの陣屋があって今の北海道があって今この地に住んでいる人がいるんですよね。

今の歴史を築き上げた過去の人々の苦労や功績というのしっかりと伝えていくべきだと思います。

そういう意味で白老町はとても大切な資料館を残しているなぁと感じました。

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